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一級建築士 製図試験の課題発表後の試験対策!実例建物の勉強方法も紹介

毎年7月に一級建築士の製図試験の課題発表があります!
公表される主な内容は、課題名・要求図書・建築物の計画に当たっての留意事項です。

学科受験生は学科試験前に製図試験の課題公表ということもあって、不安な気持ちになると思います。

製図試験の課題発表されたけど、どうやって対策立てたらいいの?

課題の用途に対する勉強はどれくらいしたら良いの?

よっち

お任せください!
これらの悩み・不安について、詳しく解説していきます!

▼この記事でわかること

  • 課題発表後の対策、勉強スケジュール
  • 課題に対する実例の勉強方法
  • 実例勉強におすすめの参考書

▼本記事の信頼性

目次

一級建築士 製図試験の課題発表の内容と対策

課題発表される主な内容は以下の3つです。

  • 課題名
  • 要求図書
  • 建築物の計画に当たっての留意事項
よっち

各項目について分析していきましょう!

課題名

課題名というよりは、建物用途・使われ方が重要です。

2023年の「図書館」であれば、利用者と管理者が明確に分かれた使い方がされると思います。
様々な課題がありますが、公共性のある建物なのか、利用者はどのような人たちなのか等、
試験までの練習課題を通して考えて、本番に試験元がどのような建物にしてほしいかを答え合わせしましょう。

課題は大体10〜20年の周期くらいで出題される傾向があります。
その為、大体の課題が過去問で研究することが出来ます!

要求図書

要求図書は試験本番に試験元に対して提出する内容のことです。

2023年の場合は以下の通りです。
・1階平面図・配置図(縮尺1/200)
・各階平面図(縮尺1/200)
 ※各階平面図については、試験問題中に示す設計条件等において指定する。
・断面図(縮尺1/200)
・計画の要点等

▼確認するべきポイント

  • 例年と内容の相違はないか。
    →相違ある部分は、今年の採点ポイントになる可能性が高いです。

  • 各階平面図と記載されている。
    →ここ数年はこの記載ですが、各階なので当日にならないと階数分からないです。
     5、7階建てになると、高さ制限が厳しい等、考える必要があります。

  • 計画の要点と記載されている。
    →計画の要点は記述のことです。
     最近はイラスト付きの記述が出題されます。

日頃からラフなスケッチを書く癖をつけておくと、スラスラと書けると思います◎

建築物の計画に当たっての留意事項

建築物の計画に当たっての留意事項は、本試験の課題文で再掲されるほど重要な内容です。
課題発表時にお知らせしたことを当日の課題文にも記載されるので、その内容に沿って設計していないと合格出来ません。

2023年の場合は以下の通りです。
・敷地の周辺環境に配慮して計画する。
・バリアフリー、省エネルギー、二酸化炭素排出量削減、セキュリティ等に配慮して計画する。
・各要求室を適切にゾーニングし、明快な動線計画とする。
・建築物全体が、構造耐力上、安全であるとともに、経済性に配慮して計画する。
・構造種別に応じて架構形式及びスパン割りを適切に計画するとともに、適切な断面寸法の部材を計画する。
・空気調和設備、給排水衛生設備、電気設備、昇降機設備等を適切に計画する。

▼確認するべきポイント

  • 例年と内容の相違はないか。
    →要求図書と同様に相違ある部分は、今年の採点ポイントになる可能性が高いです。

  • 〜等に注意する。
    →課題特有の基本的な内容は抑えましょう!
     用途によって、部屋の配置、構造・設備計画は特徴あると思います。
     本試験までに、その用途の建物がどのような使われ方を把握すると良いです◎
よっち

留意事項は最低限のルールです。
記述で問われた時にすぐに文章が書けるように内容を整理しておくと良いです◎

一級建築士 製図試験の課題発表後の勉強スケジュール

課題発表から3ヶ月程度で製図試験を迎えます。
試験まで結構短いので計画立てて進めると良いです。

よっち

製図試験を3度受けた経験を踏まえ、今受験生なら以下の勉強スケジュールで進めます。

一級建築士 製図試験の課題発表後の勉強スケジュール

初受験生はまず図面一式を3時間以内に書けるようになることが大事です。
エスキス、記述が極端に早い人は例外ですが、作図時間が3時間を超えるとエスキス、記述の質が下がります。

7月(課題発表以降)
・作図トレース
・エスキスの手順を覚える
・記述のトレース

8月
・作図トレース、自分のエスキスでの作図
 お盆前までに作図が3時間切れると良い◎
・作図パーツの練習
・エスキス課題をひたすら解く
・記述のトレース、イラスト付きの課題

9月
・作図は週1〜2枚程度に抑える
 (作図手順を忘れない程度に書くくらいです。)
・エスキスの別案を考える
・エスキスの手順変更、検討方法を見直す
・記述をすらすら書ける用に練習
・試験前に振り返る用のまとめノートを作成

10月上旬(本試験まで)
・課題を解くのはほどほどにして、復習に時間をかける

よっち

既受験生はエスキス・記述に注力して、課題の復習を繰り返し行い、
2度同じミスをしないようにすることを心掛けて取り組むと良いと思います◎

一級建築士 製図試験の課題発表に対する実例建物の選定

よっち

課題発表後は課題に対して、実際に建つ建物から使われ方を学ぶことが重要です!

実例って色々あるけど、どういう建物を選んだ方がいいの?

よっち

用途の本質が分かるシンプルかつ本試験と同規模の建物が良いです◎

製図試験で出題されるのは非常にシンプルな建物です。
同規模の建物を選び、なるべく本試験に合わせたものを選定していきましょう!

よっち

家の近くに実例が無い人はネットで調べても良いです。
私が受験生の時はコロナ禍で施設見学出来なかったため、ネットで探していました。

ネットで調べると、建物の寸法が書かれていないので、Google MAP上でスクリーンショットして、キョリ測というアプリを使って建物の寸法、道路の幅を確認するとスケール感を把握していました!

一級建築士 製図試験の課題発表に対する用途特有の特徴を把握

課題に対して、用途特有の特徴を把握することで全体像が把握できると思います。
採点者にも分かっているとアピールすることが出来ます!

よっち

課題の建物の計画・構造・設備などの基本的な特徴を抑えていきましょう!

計画

  • 部屋の使われ方
  • 会議室等の1人あたり面積
  • セキュリティはどのように切っているか
  • エントランスの大きさ

構造

  • 構造種別
  • 柱、梁の断面寸法
  • スパン長
  • 床荷重

設備

  • 給水・排水設備
  • 電気設備
  • 空調設備

上記以外にも、どのような特徴があるかをみていきます。
類似建物と見比べた時に、共通項目をみつけていくことが重要です。
そして、本試験時に試験元の描く建物と答え合わせします。それまでは、自分で決めつけることはNGです。

一級建築士 製図試験の課題発表に対するアクセス、アプローチの取り方

よっち

建物を俯瞰してみて、周りにどういう建物があるか、動線の捌き方などをみていきます。

  • 駅からどの程度の距離
  • 建物のファサードの位置
  • 利用者と管理者のアプローチ分け
  • 歩行者と車のアプローチ分け
  • 短辺、長辺のどちらのアプローチか

自分で赤線は利用者動線青線は管理者動線などを一階平面図+配置図に書き込むとどのような使われ方がされているのかが見えてきます。
また、自分がその建物の利用者目線や発注者目線で考えたりすると見え方が変わるので、色々と試してみることをお勧めします!

一級建築士 製図試験で狙われるところ

よっち

上記までの部分も製図試験では狙われるところですが、
ここでは自分なりにこの用途に対して試験問題の予想していきます。
以下は、私の予想ですので、参考程度に。

  • 事務所の執務室内のヘビーデューティーゾーン
    小梁の分割数を増やす。
    スラブ配筋のピッチを狭くする、鉄筋径を上げる。スラブ厚さを増す。
  • セキュリティの切り方
    入口で切るか、フロア毎に切るか。
    (これは自社ビルか貸ビルかによって大きく変わってきます。)
    利用者と管理者の動線の分け方
    守衛室と出入り口の位置関係

毎年1〜2個くらいは予想していない問いがありますが、そういう時は受験生のほとんどが答えられていません。
予想できる範囲では、自分なりの回答を用意して、自信を持って答えられるようにしましょう。

一級建築士 製図試験の課題発表後に使用していた参考書

私が使用していた参考書を紹介します。
値段もするので受験生同士でシェアするのもアリかと思います。

コンパクト建築設計資料集成

基本的な人体・家具の寸法、建築事例を確認することが出来ます。
また、その建物の構成、部屋の使われ方など、基礎的なことが書かれています。
最初にどのような建物かをイメージするのに使っていました。

楽天ブックス
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建築計画・設計シリーズ 新・事務所ビル

この本は、課題発表から本試験まで何か不明なところがあれば確認して、辞書のように調べていました。
記載されている平面図に利用者部門と管理者部門の色塗りをしたり、動線を書いたりしてました。
色塗りしてゾーニングや動線を確認することで、その建物の使われ方が見えてくると思います。

資格学校のテキスト

過去に出題されたものから、その用途に対しての情報が詰まっています。
常に持ち歩き、時間があれば読み返していました。

この記事のまとめ

いかがでしたでしょうか?

私が本格的に実例について分析したのは、合格した年でした。
今まで疎かにしていたのは、資格学校がその年の課題について分析して纏めてくれているからという甘い考えからでした。
試験元の課題に寄り添う為にも、実際に自分で手を動かして分析することをお勧めします!

最後に私が実際に纏めていた資料を載せておきます。参考程度にご覧ください。

引用:PMO御茶ノ水

よっち

今回は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

建築屋ブログは「一級建築士受験生を応援する」をテーマにしたブログです。
学科試験や製図試験対策などの情報を発信しています。

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